〈穴埋め式〉ストラクチャーから書く小説執筆ワークブック
〈穴埋め式〉ストラクチャーから書く小説執筆ワークブック
『〈穴埋め式〉ストラクチャーから書く小説執筆ワークブック』
K.M.ワイランド゠著
シカ・マッケンジー=訳
発売日:2024年12月26日
本体価格:1,800円+税
判型:B5判・並製
頁数:144頁
ISBN:978-4-8459-2334-2
「型」にはめると、物語に足りない要素が見えてくる!
物語の構成を学べる『ストラクチャーから書く小説再入門』の実践編が登場。
書き込むだけで、頭に思い描いた物語を具体化できる!
登場人物、舞台設定、伏線……どの場面で何を書くべきかを徹底指南
映画、アニメ、演劇、ゲーム、マンガ……あらゆるジャンルに応用可能
創作とは自然な流れと直感に従って行うものだと思われがちです。物語に必要な要素さえ組み込めば、キャラクターが勝手に動き出し、結末まであっという間に書き上げられると信じられています。ところが実際のところ、途中で書く手が止まってしまったり、要素はすべて満たしているにもかかわらず、どこかまとまりがなかったりと、納得のいく物語を書き上げるまでには困難がつきものです。
だからこそ「ストラクチャー」、つまり「構成」が重要になってくるのです。構成は、ありきたりなストーリーを生み出すものではなく、アイデアを支え、それぞれのシーンをつなげてくれる「型」。その「型」を使うことで、今までよりも執筆がうまく、そして楽に運ぶようになるはずです。
構成について実践的に学べる本書では、シド・フィールドによって理論化された物語創作メソッド、3幕構成をわかりやすいかたちに分解し、フックや第1幕、プロットポイント1、第2幕の前半、ミッドポイント、第2幕の後半、プロットポイント2、第3幕、クライマックス、解決など、重要な要素を1つずつ解説しながら、各章がどのような役割を担い、物語全体の何パーセントずつを占めるべきかを指南してくれます。
また、各章のおわりにはチェックリストがついており、それぞれの要素が適切に機能しているかを確認することができます。
質問に答えていくことで、頭に思い描いた物語を具体化することができる実践的な本書と、ヒット作を分析し、理論の詳細な解説が記されている『ストラクチャーから書く小説再入門』を併せて読むことで、より一層物語創作への理解を深めることができるでしょう。
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本書は徐々にストーリーの全体像からディテールへと思考を進め、また全体像に戻る構成になっています。それぞれの問いに対するあなたの答えが具体的になればなるほど、執筆や推敲の準備も整っていくでしょう。でも、途中で質問を飛ばしたくなったら、ためらわずに飛ばして先に進んで下さい。他のステップをすべて完了させてからでなければ埋められないセクション(「伏線」など)も、いくつかあります。
答えを書き込む際に、頁にある空欄では足りないかもしれません。思いついたことをすぐに書き留められるよう、あらかじめノートを別に用意しておいて下さいね。
構成の美点は、そのシンプルさです。ブロックを整然と積み重ねることによって、ストーリーが構築できます。その積み重ねの構造が見えた時、突然、ストーリーには何が必要かがわかるでしょう。もう悩まなくても大丈夫。あなたの知識とパワーを使い、創作ができるようになります。
ストーリーに振り回されることなく、しっかりと手綱をとっていきましょう。
――本書「はじめに」より抜粋