読者を没入させる世界観の作り方 ありふれた設定から一歩抜け出す創作ガイド
読者を没入させる世界観の作り方 ありふれた設定から一歩抜け出す創作ガイド
『読者を没入させる世界観の作り方 ありふれた設定から一歩抜け出す創作ガイド』
ティモシー・ヒクソン=著|佐藤弥生/茂木靖枝=訳
発売日:2024年3月26日
本体価格:2,400円+税
判型:A5判・並製
頁数:304頁
ISBN:978-4-8459-2312-0
中世、近未来、異世界……お決まりの世界観のその先へ!
不思議な力が存在する魔法の世界、ナショナリズムが支配する監視社会、コンピュータが作りあげた仮想現実の世界……寝食を忘れて没頭してしまう作品には、入念に作りこまれた世界観が大きな魅力となっています。
本書は、登録者数100万人超えの作家・YouTuberが、すぐれた伏線の張り方から、魅力的な主人公・敵役の作り方、魔法のシステムを築く方法、宗教の描き方、帝国の栄枯盛衰の見せ方まで、読者をのめり込ませるための世界観を構築する方法を徹底伝授。
例として扱われる作品は、『ハリー・ポッター』、『指輪物語』、『氷と炎の歌』、『マトリックス』、『スター・ウォーズ』といった超人気作だけでなく、『鋼の錬金術師』、『コードギアス』、『七つの大罪』などの日本作品も。古今東西のファンタジー/SF作品から楽しく学べる、実用的な物語創作論になっています。
あなたが書くストーリーに読者を没入させるためには、その人の信念を一時停止させることが大切であり、世界観の構築はその重要な一部です。これは、物語の焦点ではないかもしれないけれども、考え抜いていることが感じとれる世界へと読者を誘いこむ要素をストーリーに加えるということです。(中略)作家は、人間の社会や歴史から親近感の湧く要素を引き出して、それをリアリズムの土台に据えます。さらに、自然に生じるちがいを探求することで、ストーリーが単なるファンタジーではなく、魅力的なものになります。(本文より)