はてしなき現代住居 1989年以後
はてしなき現代住居 1989年以後
『はてしなき現代住居 1989年以後』
布野修司゠著
青井哲人/秋吉浩気/市川紘司/井上悠紀/今村水紀/魚谷繁礼/岡野道子/織山和久/柿木佑介/葛西慎平/香月真大/権藤智之/佐藤研吾/山道拓人/菅原大輔/高木正三郎/種田元晴/千葉元生/塚田修大/辻琢磨/露木尚文/仲俊治/橋本健史/長谷部勉/馬場兼伸/平塚桂/藤村真喜/前田圭介/牧紀男/松元良枝/水谷俊博/森田一弥/彌田徹/柳沢究/山岸輝樹/山本麻子/山本理奈/渡辺菊眞/渡邊詞男゠執筆
発売日:2024年5月18日
本体価格:3,000円+税
判型:A5判・並製|
一部カラー
頁数:364頁
ISBN:978-4-8459-1910-9
私たちはどこに棲むのか?
「失われた30年」の日本でさまざまに取り組まれてきた住まいをめぐる試行──この間の住宅を、建築家の作品という表現の問題、家族のかたちや生産技術、災害など社会や環境との関係の両面から捉える決定版。混迷の時代の住宅像から、これからの住まいのあり方を考える。
戦後の住宅供給や居住環境の向上、建築家による生の表現としての家といった住宅を取り巻く課題が一段落した後の「平成」の30年間は、「住宅とはそもそも何か」という自問自答に対し批評性のある回答がさまざまに生み出されたいっぽうで、バブル崩壊に始まり震災をはじめとする天災、伝統的家族像の崩壊、着工数の減少、空き家の増加など、住宅をめぐる困難につぎつぎと直面し、またリノベーションやシェアが市民権を得るなどの変化もあった。本書では住宅をめぐる30年の苦闘の末に、新たな住まいの思想を見出すことを試みる。誰しもの生活に不可欠な「住む」という営みについて、多角的に考えるヒントに満ちた一冊。
1989–2019年の住居50選をカラー掲載するほか、注目の建築家、研究者による論考を多数収録。