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メディア地質学 ごみ・鉱物・テクノロジーから人新世のメディア環境を考える

メディア地質学 ごみ・鉱物・テクノロジーから人新世のメディア環境を考える

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『メディア地質学 ごみ・鉱物・テクノロジーから人新世のメディア環境を考える』
ユッシ・パリッカ=著|太田純貴=訳
発売日:2023年2月3日
本体価格:3,200+税
判型:四六判・並製
頁数:352頁
ISBN:978-4-8459-1929-1

人類は石油を掘りスマホは化石になる──

物質という視点や長大な時間から現代のメディア状況を捉え直す、気鋭の研究者によるハードでドライなメディア文化論。

ポストヒューマンや新しい唯物論にも接続する
パースペクティヴから”傍若無人な人新世(Anthrobscene)”を看破する──

気候変動に直面し、電子廃棄物の山が築かれ、マイクロプラスチックが地球規模で循環する時代、複雑な環境に取り巻かれた現代のメディア文化を十分に理解するために必要なこととはなんだろうか? それは発展的で単線的な歴史観や人間という尺度に則ってきた従来のメディア論ではなく、メディアをそれに先行する物質的現実(地球の歴史、地層、鉱物、そしてエネルギーなど)から捉える視点である。

本書では人間的なスケールから逸脱する巨視的・微視的な時空間からメディアテクノロジーの物質性を読み解くことで、メディア文化・地球・人間を貫く奇妙な関係を浮かび上がらせる。化石や元素といった地球由来の要素を利用したテクノロジーは、陳腐化してごみとなり、やがて地球へと回帰し、新たな「地球」を形づくっていく……その途上にある「今」をどのように考えられるのか──。本書はメディアテクノロジーを条件として「現在」に圧縮される過去と未来、そして迫り来る新たな「人間」と「自然」を探究する。

メディア研究の若き旗手の一人である著者による、人新世のためのメディア論に必須の一冊。

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