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キャラクター 登場人物の本質と創作の技法

キャラクター 登場人物の本質と創作の技法

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『キャラクター 登場人物の本質と創作の技法』
ロバート・マッキー=著|越前敏弥=訳
発売日:2022年9月24日
本体価格:3,000+税
判型:A5判・並製
頁数:416頁
ISBN:978-4-8459-2128-7

アカデミー賞&エミー賞の請負人ロバート・マッキーが「キャラクターとは何か?」を徹底解明!

登場人物の本質を問い、創造力に磨きをかける。キャラクター創作術の最新版にして決定版がついに登場。

「キャラクターは人間とはちがう。ミロのヴィーナス[……]が生身の女性ではないのと同じように、キャラクターは実在の人間ではない。キャラクターは芸術作品である――感情を掻き立て、深い意味を持ち、記憶に刻まれる、人間の本質の隠喩である。それは作者の心の奥深くで生まれ、ストーリーの腕のなかでしっかり守られ、永遠に生きつづけるよう運命づけられている。」

ロバート・マッキーは約40年間にわたり世界中を飛び回り、脚本家、小説家、劇作家、詩人、ドキュメンタリー作家、プロデューサー、演出家を育成してきました。受講生の数は100,000人以上にのぼり、その中からアカデミー賞受賞者が60人(ノミネートは200人)、エミー賞受賞者が200人(ノミネートは1,000人)生まれています。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソンは彼の門下生であり、ピクサーの脚本チームもマッキーの教えを受けています。

マッキーはこれまでに、「物語創作のバイブル」との呼び声高い『ストーリー ロバート・マッキーが教える物語の基本と原則』、そして「ダイアローグは単なる会話ではな」く「言葉によるアクション」であることを解説した『ダイアローグ 小説・演劇・映画・テレビドラマで効果的な会話を生みだす方法』という2冊の世界的ベストセラーを世に送り出しています。本書はそれらの姉妹編であり、物語創作術三部作の第三作となります。

2021年に米国で原書が刊行されたばかりの本書。登場人物の創作に特化した内容となっており、「キャラクターを『創造』するという視点から、着想の源までさかのぼって徹底的に分析」(訳者あとがきより)していきます。そうすることで、キャラクターの本質を理解でき、創作の技法を磨くことができるのです。

マッキーは本書の中で、ヨーロッパ最古の演劇であるギリシャ悲劇から『ブレイキング・バッド』や『ゲーム・オブ・スローンズ』といった近年のテレビドラマまで、幅広い作品を例に「キャラクターとは何か?」を繊細かつ大胆に解説しています。4部構成となっており、キャラクター作りの着想の源がどこにあるかを問うところから始まり、すぐれた架空の人物を生み出す執筆技法を通過し、キャラクターとストーリーのジャンルや観客との関係を見つめ、いかにストーリーの中でキャラクターを設計すべきかが語られていきます。それぞれの部の内容は以下の通りです。

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第1部:キャラクターをたたえて(第1章から第3章)では、キャラクターを創造するための着想の源を探り、すばらしい架空の人物を生み出す才能を磨くための基本的な作業を説明する。

第2部:キャラクターの構築(第4章から第13章)では、これまでにないキャラクターを創造することを求めて、まず外側から書く方法、つぎに内側から書く方法を考察し、さらに多様性と複雑さについて、最後に過激なキャラクターについて考える。サマセット・モームがかつて語ったとおり、「人間の本質からは題材が尽きることがない」。

第3部:キャラクターの世界(第14章から第16章)では、ストーリーのジャンル、キャラクターがとる行動、読者や観客とキャラクターの関係という三つの要素に基づいて、キャラクターの背景を説明する。

第4部:キャラクターの関係(第17章)では、小説、映画、演劇、ドラマシリーズから選んだ五つの作品の登場人物(ドラマティス・ペルソナエ)のさまざまな面を解読し、それらの設計にあたっての原則と技法を説明する。

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最後に「ストーリーの航行者、キャラクターの探求者である」作家志望者の方々にマッキーからのメッセージを贈ります。

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