トラウマ類語辞典
トラウマ類語辞典
『トラウマ類語辞典』
アンジェラ・アッカーマン/ベッカ・パグリッシ=著|新田享子=訳
発売日:2018年8月25日
本体価格:2,200+税
判型:A5判・並製
頁数:352頁
ISBN:978-4-8459-1721-1
シリーズ累計24万部突破!
すべての創作者必携の、大ヒット類語辞典シリーズ第5弾!!
読者の共感を呼ぶ多面性のある豊かなキャラクターや、リアリティのある状況設定は、トラウマを描くことによって生まれる!
物語の創作を志す者はぜひ持っておきたい一冊。
「この本といかにつきあうか」を考えるだけでも価値がある。
——綾辻行人(小説家)
「心の闇」なんて言いますが、心なんて押し並べて闇です。
私が知りたいのは、闇の種類です。
——武田砂鉄(ライター)
私たちは誰もが、大小様々な形で「トラウマ」と呼ばれるものを持っているはずです。不意の事故や予期せぬ災害、幼少期の体験、失恋や社会不安……そんな経験に基づいた心の傷はいつの間にか消え去ってしまうようなものではなく、日常に訪れた些細な出来事によってふとした瞬間に蘇り、そのたびごとに心を締め付け、そしてときにはさらなる傷を生み出すかもしれません。
本書は、物語創作において不可欠とも言える心の傷/トラウマというテーマをめぐり、それらがどのような作用をそのキャラクターにもたらすかについて、その原因となる具体的な事例とともに詳細にまとめた画期的な一冊です。
物語に登場するキャラクターにはもちろん過去があり、その過去に紐付いたトラウマは彼らの行動を動機づけるばかりでなく、具体的な動作・振る舞いにも多大な影響を及ぼします。心の傷/トラウマによって、キャラクターはどのような先入観を抱きがちになり、どのように人格を変化させがちになり、あるいはどのように行動や態度を生み出すのか。トラウマがもたらす物語の起伏には、どのようなケースが想定できるのか、どのようにそれを設定できれば、読者の共感を呼び起こすことができるのか。本書は、物語創作における心理描写の核心ともいえる心の傷/トラウマについて、100を超える事例とともにその状況設定を網羅的に解説します。
Twitter から爆発的に広まった『類語辞典』シリーズは、二次創作者(ライトノベル・同人誌)、小説家、脚本家、漫画家、演出家、俳優、ライターなど、多くの創作者、文字を扱う人たちにとって、今なお重宝され続けています。過去のシリーズ愛用者はもちろん、作品により深みを出したい、妄想をよりリアルなものにしたいなど、様々な用途でお楽しみ頂く際の強力なツールとして、きっと役立つことでしょう。