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映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術

映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術

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『映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術』
シド・フィールド=著|安藤紘平/加藤正人/小林美也子/山本俊亮=訳
発売日:2010年3月
本体価格:2,500+税
判型:A5判・並製
頁数:352頁
ISBN:978-4-8459-0927-8

いい映画は、いい脚本から生まれる!
「三幕構成」の完全解説。すべての脚本術はこの本からはじまった

世界で一番読まれているシド・フィールドの脚本術の邦訳です。世界で初めて映画の脚本を分析し、構成のパラダイムを考え出した著者が、映画の持つ力と本質を教える名指南書。あらゆる物語創作の基礎となる「三幕構成」について解説した必読の1冊です。現在存在するほとんどの脚本術・物語創作術は、本書を下敷きにしているといっても過言ではありません。物語創作の正典(カノン)ともいうべき必読書。 

目次

第1章 映画脚本とはなにか

フィッツジェラルドの悩み
映画脚本とは、映像で語られるストーリーである
脚本のパラダイム(見取り図)を知ろう
第一幕 状況設定
第二幕 葛藤
第三幕 解決
パラダイムと公式の違い

第2章 主題(テーマ)を作る

どんな脚本も主題(テーマ)を持っている
主題(テーマ)とは、アクション(行動)とキャラクターだ
何についての、誰についての脚本か?
主題(テーマ)を数行で表現してみよう
いい脚本は“素材の多さ”
リサーチの実践方法
キャラクターの欲求とそのアクション

第3章 登場人物(キャラクター)を創造する

事件がストーリーをゴールへ導く
人物像を創り上げるのはアクション
まずは、主役をはっきりさせよう
キャラクターの内面を構築しよう
キャラクターの外面を構築しよう
アクションが、登場人物像を物語る

第4章 登場人物(キャラクター)を構築する

サム・ペキンパーのキャラクター構築術
魅力的なよい登場人物を作るための四つの要素
その人独自の考え方、ものの見方をもっていること
あるものに対する態度を体現していること
何かしらの変化や変身を遂げること
キャラクターの最重要部分は、アクションである

第5章 ストーリーと人物設定

アイデアが先か、キャラクターが先か
あなたも一緒にキャラクターを作り、ストーリーを考えよう
出身は? 年齢は?
名前は?
家庭環境は?
人物像は?
キャラクターに影響を与える外面は?
キャラクターの次はアクションだ
キャラクターに影響を与える劇的な出来事とは?
さらに劇的な出来事は?
これまでのアイデアを組み立てよう
エンディングは?
考えたストーリーをまとめてみよう

第6章 エンディングとオープニングをつくる

脚本を「始める」ためには「終わり方」を知ろう
『チャイナタウン』は鳥肌もの!
エンディングに問題を感じたら、その答えは映画の始まりにある
冒頭10ページが、勝負を決める!
シェイクスピアはオープニングの達人だった
何かの終わりは、何かの始まりでもある

第7章 ストーリーの設定

無関係に見えるシーンがストーリーを構築する
『チャイナタウン』の最初の10ページ
ストーリーは最初の10ページで設定される

第8章 二つの事件(incident)は関連する

インサイティング・インシデント(誘引する事件)の役割は二つ
キイ・インシデントによって本当のストーリーが表に登場する
インサイティング・インシデントとキイ・インシデントの違いを理解する

第9章 プロットポイントを見つける

プロットポイントは主要人物によって引き起こされ、ストーリーを転がす
プロットポイントによって、ストーリーが前へ転がりだす
どんな映画にもプロットポイントはある

第10章 シーンを作る

よい映画を思い浮かべたときに、映画全体よりもシーンを思い出す
ストーリーに従いシーンの長さを決める 190  シーンには二つの種類がある
シーンを構成する要素を見つけ、その内容を決める
会話とアクションで緊張感を高めた『コラテラル』での名シーン
シーンも同様に“発端”“中盤”“結末”を持っている

第11章 シークエンスを考える

シークエンスは“発端”“中盤”“結末”を備えたシーンの集合体である
シークエンスは限界のない文脈である
アクションシークエンスを書くこと
よいアクションシークエンスのコツとは?

第12章 ストーリーラインを構築する

全体のパラダイム(見取り図)を作ろう
5×3情報カード(12・5×7・5cm)を活用しよう ― ポイントは14枚
リアクションだけではダメ。人物の本質はアクションだ
ストーリーラインのすべての重要な要素は、シンプルでダイレクト
カードは自由に並べ替えよう
カードシステムによって、最大限の自由を得ることができる

第13章 脚本の形式を知る

脚本家の仕事は、「どう撮ればよいのか」を伝えることではない
シーンはマスターショットか、特定ショットで書く
脚本の形式の基本的なルール
ショット内のねらいを見つけよう

第14章  さあ、脚本を書こう!

脚本を書くことは、とても面白く謎めいた旅である
まずは書くための時間を見つけなければいけない
まずは執筆スケジュールを作ろう
脚本を書き始めると必ず妨害衝動が起きる
よいドラマの根本が葛藤である
頭に最初によぎるアイデアが、正解であることが多い
必要なシーンは自然とわかってくる
ほとんどの脚本家が、必ず壁に直面する
壁にぶちあたり、行き詰まったらどうすればよいか?

第15章 脚色をする

俺たちがこのとんでもない馬を復活させたんじゃない
原作となるものは、素材であって、単なる出発点である
小説と脚本は別物である
原作の主人公の内的心情を、どのようにして映像化するか
演劇や誰かの人生を脚本化する場合
ジャーナリズムでは、細部から始めて全体に進んでいくが、脚本は逆

第16章 共同執筆(コラボレーション)

なぜ一緒に書くのか
共同作業をする場合の正しいスタイル
共同作業の鍵は、コミュニケーションと相手を敬う気持ちである
あるカップルが共同執筆から学んだこと

第17章 書き終えた後

書くことは、書き直すことである
自分の脚本の所有権を明白にさせる必要がある
ハリウッドでは誰もが脚本家を探している
まずは自分の脚本を書くことだ

あとがき 私のプライベートノート

日本におけるシナリオの書式

訳者あとがき

索引


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